Sawakami Asset Management Inc.

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医療現場が直面している課題に真摯に取り組んできた同社。
コロナ禍で基盤・先端の医療機器の数々が地球規模で大活躍中。

新型コロナウイルスの重症患者を治療する最後の手段が体外式膜型人工肺(ECMO エクモ)です。肺を休ませるため血液を一旦体外に取り出し、二酸化炭素と酸素を交換して新鮮な血液を体内に戻す装置で、同社は国内シェア7割、世界トップ10に入ります。体温計や消毒液など身近な存在の同社ですが、実はECMOのような先端医療機器でも海外列強と伍しており、カテーテルや血液・細胞治療関連など多くの製品が世界の医療現場で使われています。コロナ関連では他に成分採血装置「Trima(トリマ)」が回復期血漿採取に活用されたり、血液成分分離装置「Optia(オプティマ)」が血液中のサイトカイン除去に役立つとFDA*に認められ緊急時採用されたり、病原体低減化装置「Mirasole(ミラソル)」がヒトの血漿製剤等に存在する新型コロナウイルスを低減させ得ると海外20ヵ国以上で認められ使用されたりしています。それらは今後も発生する未知のウイルスに対しても有効性を示すでしょう。感染症対策への貢献は、遡れば同社前身の生みの親である北里柴三郎博士が人生を捧げた伝染病予防への研究に辿り着きます。博士の想いを承継し、今後益々医療現場に貢献されることを期待しています。

*FDA:米国食品医薬品局

【アナリスト 大澤 眞智子】

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