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半導体検査装置で日系企業と世界シェアを2分する米国企業
協働ロボットによる自動化ソリューション事業へ活躍の場を拡大

半導体の不足により自動車をはじめ様々なモノの供給に支障が出ています。コロナ禍は半導体の社会的な重要性を改めて認識させました。その半導体製造における品質の砦となっているのが半導体検査装置です。半導体製造では最終工程として規定通りの機能を持っているかどうかの試験が行われます。2014年までは検査装置の生産性向上が半導体の市場成長率を上回っていました。しかしAIや5Gに使用される先端半導体の需要は増えるとともに、飛躍的な性能向上から複雑化し、その検査に要する時間も相当に伸びています。また検査装置のみならず、将来需要が大きく伸びると期待される協働ロボット市場へ、その世界トップであるUniversal Robots社を買収し参入しております。すでにUR社のロボットは慢性的な人材不足に悩む日系中小企業にもじわじわと浸透し、生産性の向上に寄与しています。経営戦略論的にはコア技術の深耕の進みにくい飛び地への事業展開はナンセンスに思えるかもしれません。しかしながら、装置産業は需要が顧客の稼働率に左右されることから、長期的に検査装置と協働ロボットによる両輪経営は支持されるものと考えます。

【アナリスト 坂本 琢磨】

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