Sawakami Asset Management Inc.

CONTENTS
# タグリスト

201604_tour1.jpg

安川電機みらい館、第1・第2工場(福岡県北九州市)

 

今回で2回目となる安川電機企業訪問ツアー。今回は新設された「安川電機みらい館」、ロボットがロボットを作る第1工場および第2工場を訪問しました。

 

 

 

 

 

201604_tour2.jpg

12:55 みらい館のご紹介

安川電機みらい館館長の岡林様よりご紹介いただきました。世界一のサーボモータ・インバータ・産業用ロボットの 最先端技術がつくり出す、ものづくりの楽しさと凄さを体験できる施設です。技術の現在と未来を知り、ロボットと触れ合うことで子供達にもより興味・関心を持ってもらいたいと次世代育成の意図もあるそうです。

 

 

 

13:40 みらい館・工場見学

201604_tour3.jpg

201604_tour4.jpg
▲歩行アシスト装置「ReWalk」
車いすでの生活を余儀なくされ
ている方向けの歩行アシスト
装置。歩く事で床ずれ、関節の
硬化なども予防します。

201604_tour5.jpg
▲バイオメディカル用途
双腕ロボット
手作業による膨大な検証作業も、
ロボットが活躍することで精度と
効率を
飛躍的に向上させています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201604_tour12.jpg

▲ロボティクス・サイネージ
産業用ロボットMOTOMANによるデジタルサイネージショー。美しいデザインに連動してモニタがリズミカルに動きます


 

201604_tour13.jpg

▲体験型アトラクションでロボットとモグラたたきの勝負!

 

201604_tour10.jpg

15:00 ご講演
 
広報・IR部部長の林田様よりロボット事業の概況についてご講演いただきました。質疑応答では、人工知能の取り扱いや医療・福祉への進出によって私たちの生活がいかに快適になるか等の社会将来像についても話が及びました。

 

 

 

 

 

 


 

 

201604_tour11.jpg

地元北九州に根付く技術者魂に触れる
 

 

創業100年企業
 
 今回は、株式会社安川電機のロボット村を訪問しました。北九州市八幡西区の黒崎に吹く2月の北風は冷たいものの、お集まりいただいた30名程のお客さまは産業用ロボット生産の現場をこの目で見ようと熱い関心をお寄せでした。  
 同社は、1977年に日本初の全電気式産業用ロボットMOTOMAN(モートマン)を出荷し累積出荷台数32万台を突破する世界一のメカトロニクスメーカーです。このメカトロニクスという単語は同社による造語(機械工学と電子工学の合体)として商標登録されたものでしたが、より広く概念が普及することを願い商標権を放棄し誰でも自由に使える一般名称としました。  創業時は官営八幡製鉄所の鉄鉱石や石炭を運ぶ炭鉱用モータの受注製造がメインでした。現在では自動車や半導体、液晶用ガラス基板などの製造を担う産業用ロボット部門と、サーボモータおよびインバータのモーションコントロール部門が双翼のビジネスに発展しています。
 
 
完成!ロボット村
 
 創業100年に当たる2015年に本社事業所をリニューアルし、今回訪問したロボット村が完成しました。ロボット村は市民に開放された「YASKAWAの森」「本社棟」「ロボット工場」「安川電機みらい館」などで構成されています。特に「みらい館」が建設された理由は、小学生の理科離れに危機感を抱き、自分でモータを作る、動かす感動を体験し電気やロボットを好きになることで、「ものづくり」への興味を持って欲しいとの思いからだそうです。ここではエンターテイメントを通じて最新型MOTOMANや同社技術の新たな使われ方を体験し想像することができます。  
 「工場」ではロボットがロボットを生産する現場を見学しました。クラス最高の高速動作性能と、広い動作領域を持つ高性能ロボットです。速度制御と位置制御の高速・高精度をもたらしているのはロボットの各軸に組み込まれたサーボモータ。速度指令電圧に応じて無段階に速度を変えることができ、最難関とされる高速からの停止時残留振動を無くしたのです。このおかげで待機時間なく次々と作業に移ることができ生産性を向上させられます。
 加えて、人とロボットの協働を掲げる同社において、80W規制の緩和条件である国際標準化機構の定める規格をクリアする技術革新により、柵なしで協働作業する新しい生産方式を実現していました。センサーが人を感知するとロボットの操作速度が抑制され人の安全を守るのです。最近はAIの発達により、多くの作業が人からロボットやコンピュータに置き換わるというような風潮がありますが、ロボットがロボットを作るこの工場でさえ、ロボットのハーネスを組み付けるのは人でないとできない作業であり、ある意味人の付加価値を再確認させられました。
 
 
描かれるビジョン
 
 次の10年を見据えた同社の「2025年ビジョン」は、既存事業の世界一追求と医療福祉市場への挑戦です。同社がメカトロニクスの技術を応用して医療・介護に進出するのは自然な流れでしょう。今回見学いただいたお客さまからもこの分野への期待と応援の声が掛かりました。すでに医薬調剤や歩行アシスト装置等のロボット開発が成されています。さらには太陽光や風力の発電などのエネルギー事業の確立も進められています。同社の製品は企業間取引が多く、日常的に見ることはあまりないですが、いずれ私たちの日常のなかで「YASKAWA」を見かけることもありそうです。
 
 
【アナリスト 根本 幸治】
 
 

 


参加されたお客さまの感想
 

●産業用といっても、多岐に渡っていて、今後の日本社会に必要なロボットを作っていると分かった。日常直接見聞きしない、裏方の仕事を支えていらっしゃるのだなと感じた。私の知らない世界でした。
 
●産業用以外の医療・介護分野にもっと力を入れて欲しいと思います。不自由な身体をサポートしてくれる製品が身近にあったら、老後の不安も減り、安心して暮らしていけます。
 
●70才の私から想像もつかない未来が開けそうで頼もしい限りです。
 
●最先端の技術の現場を拝見し驚いています。7軸のなめらかさで、ここまで精密なものを作り上げる技術の集大成に感動しました。
 
●黒埼に小型汎用モーターの工場があった時代に一時期アルバイトしていました。父と祖父が勤務していたので、非常に愛着のある企業です。地元企業が時代のニーズにあわせてグローバル化していくのを感じ、とても誇りに思います。北九州に愛着を持ち、これからも、「ものづくりの街北九州」の一翼を担ってください。
 
●これからも北九州を拠点に発展し続けて下さい。黒埼地区も是非活性化を!
 
●イヤホンを利用してのご案内、しっかり説明がきけてよかったです。御社の「北九州LOVE」度が伝わり、感激しました。御社で製造されている、ロボットが世界中でどの様に使われているのか、それがどんな意味があるのか、いろいろな人に広く知ってもらうとよいと思いました。
 
●非常に面白いと思う。まだ重厚長大のイメージは強いが、少し柔軟性+変化のイメージも加わった。

関連記事
RELATED

「企業訪問ツアー」の他の記事
OTHER