Sawakami Asset Management Inc.

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新年度に入り、当社はタイトルにあるフレーズにて新聞広告を出稿した。ファンド仲間の皆様の中でも本広告を目にした方は少なくないだろう。一見、社員募集を促すような内容ではあるが、本意はそれだけではない。世の中を面白くしていこうという意思表示が込められているのだ。

さわかみ投信において最も大事なことは、ファンド仲間の財産形成のお手伝いにある。具体的には、安心して“さわかみファンド”を保有いただくこと、そして運用成績をじっくり上げていくことだ。無論3年や5年という短い期間では市場の暴落に抗えないこともあろう。しかしながら10年以上保有してくだされば、振り返って複利年率7%とか10%で回っていたな、というリターンをお返しするのが我々の責任である。未だ届かないその目標だが、全てのファンド仲間に喜んでいただきたいという信念をもって日々を邁進している。金銭面での将来不安から解消された多くの個人が、自らの人生をイキイキと過ごしていたらどれほど素晴らしいだろう。それだけで社会は明るくなるはずだ。

同様に重要なことは、ファンド仲間の財産形成の過程において、投資先となる企業と共に成長できるような“長期投資”を貫くことだ。ファンド仲間含め、我々は生活のほとんどを企業の供給するモノ・サービスに頼って過ごしている。投資は自分の財産を増やすものと単純に思われがちだが、企業の成長がなければいくら財産を増やしたところで何も残らない。安心・快適な生活の背景には企業の努力が欠かせないのだ。その企業努力を応援できるのが暴落時の買い、そして保有期間中も企業と寄り添って未来を共に目指す長期投資に解があると信じている。企業は事業リスクを取って未来に対し挑戦しているのだ。長期投資家が金銭的リスクを取らなければ、誰が不確実な未来をつくるのだろうか。この長期投資の概念をいずれは当たり前の文化と根付かせたい。

上記二つをもって、当社の考える面白い世の中への挑戦としている。そのような挑戦に是非とも新しい仲間に加わっていただきたいと切に願う。加わり方は様々。本論の通り、当社の社員としてでも歓迎だし、ファンド仲間として夢を共有することも同じように嬉しい限りだ。当社がファンド“仲間”と勝手に呼んでいるのは、皆様とお客様以上の関係となり、全員で世の中を面白くしたいという表現なのだ。

そのためにも、当社は販社を通さない“直販体制”にこだわり続ける。会社のこと、ファンドのこと、その志を自分たちの口から伝え、または仲間の口から伝わり、世の中を面白くする挑戦が加速すれば本望である。新聞広告は弊社創業者の澤上篤人の言葉だ。その言葉を歪めず、本年度はまっすぐに進もう。

改めて皆様、共に面白い世の中をつくりませんか? 共に明るい未来づくりに挑戦しませんか? 挑戦者求ム!

【代表取締役社長 澤上 龍】

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