
この度、「#かなえたい夢」プロジェクトに選出いただきました。ティーチャーズ株式会社の中場牧子と申します。
私は、人生の最終段階での意思決定を支える対話型AI「イノチAI」を開発しています。「もしものとき、どのような医療やケアを望むのか」そんな人生の大切な話題を、AIとの対話を通して自分の言葉で整理し、家族と語り合い、記録として残していく。つまり、「ACP(アドバンス・ケア・プランニング、人生会議)」を支える仕組みです。
私は幼い頃を海外で過ごした帰国子女です。外国人と日本人とでは思考の道筋や価値観が少し違う——そんな体験を重ねるうち、日本人の自我の探究に強く興味を持ちました。その関心は、やがて一つの問いへとつながります。「なぜ日本では、ACPが広まらないのだろう?」
欧米では「個人の自律」を重んじて決めることが多い一方、日本では家族や大切な人たちとの関係の中で決めていきます。だからこそ、日本には日本らしいACPのあり方があるはず。
その答えを探し続けてきました。
実は、その問いは私自身の宿題でもありました。80代の父に、「もしものとき、どうしたい?」と、何年も切り出せずにいました。だから、問いを変えて、こう言いました。「これまでの人生を聞かせて。」
ただ耳を傾け、その語りから読み取れるパターンをAIで分析して、父が大切にしてきたものや「もしものときの希望」をAIで推測し、一枚のシートにまとめて見せると、父は目を丸くして言いました。
「九割五分、当たっているよ。」
修正されたのは、たった一か所だけでした。
そのとき思いました。テクノロジーを用いて人生の物語を丁寧に聴くことこそ、その人の願いに触れる一番確かな道であり、これもまた日本的ACPの一つの形ではないかと。

日本は年間およそ百六十万人が亡くなる多死社会を迎えています。だからこそ目指したいのは、「最期の選択」を支えることだけではありません。人生を語り直すなかで自分らしさを再発見し、その想いが家族へ受け継がれて後悔の少ない意思決定につながる。医療・介護・福祉の専門職がその想いを共有し、その人らしいケアにつなげる。そして「いのちを語ること」が、特別ではなく暮らしの中で自然に交わされる文化になる。——それが、私たちの描く未来です。
このたび、さわかみ投信の皆様に約一年間伴走していただけることになりました。まずは社員の方々、そしてファンド仲間である皆様と実証を広げ、見えてきたことを「長期投資だより」などで発信していきます。
テクノロジーの力を借りながらも、最後まで真ん中に置きたいのは、人と人との温かなつながりです。応援してくださる皆様からいただいたご縁と勇気を力に、一歩ずつ歩んでまいります。よいご報告ができるよう精一杯努めますので、どうぞ温かく見守っていただけますようお願い申し上げます。
中場 牧子(ティーチャーズ株式会社)
マインドフルネスとテクノロジー。いのちと暮らし、そして人生。バラバラなものを結び直すことに惹かれ、人間性の探求の先で、語りをケアへつなぐ対話型AIにたどり着く。いのちの話を自然に交わせる社会を目指す。

夢応援者へのエール、夢プロジェクトに関する
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応援投資が広がり循環していくことで
よりよい未来が築かれていく。
そして誰もが
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そのような未来の実現を目指して、
このプロジェクトが始まりました。







