お客さまのためのファンドを
提供できる仕組み
日本の多くの運用会社が銀行や証券会社(販売会社)の子会社として存在する中、さわかみ投信は1999年、日本初の独立系直販投信としてさわかみファンドの運用をスタートしました。
独立系とは大手金融機関のグループに属さないことから、独立してお客さまのためのファンド運用ができる体制のことを指します。また、直販投信とはその名の通り販売会社を介さず運用会社自らの手でお客さまにファンドをお届けするスタイルです。売るための宣伝文句ではなく、運用哲学の共有や状況説明をもってお客さまと長いお付き合いを目指します。
長期の財産形成において、これ以上の条件はないと考えています。大手金融機関のネームバリューや販路を使えないという事業上の難しさはありますが、真にお客さまのためにファンドを提供できるのは独立系直販投信であると考えています。
ここで一つの疑問が生じます。独立系直販投信以外の一般的な運用会社は、真に個人投資家のためのファンドを提供することはできないのでしょうか?
・・・それは、投資信託業界の構造的な問題により困難であると私たちは考えています。
下の図をご覧ください。投資とは安く買って高く売るだけ…言葉にするとかんたんなことです。一般的に買うタイミングは緑色丸のところで、売るタイミングは青色丸を狙いたいということは間違いないでしょう。ところであなたはファンドをいつ購入しますか? 緑色丸のところで買っていますか? おそらく多くの人が図で示す緑色の矢印ではないでしょうか。
なぜ、緑色の矢印のタイミングで買ってしまうのでしょうか? それは上昇する強い相場を背景に「同僚の彼も株を始めたって?」「お隣さんも? 私も始めようかな」という心理があるとともに、連日の株高の報道に高揚してしまうからです。もちろん、ファンドを販売する銀行・証券会社はここぞとばかりに営業攻勢を強めます。相場のピークがすぐ先に迫っていることが分かっていたとしても、販売会社は目先の販売手数料を求めてしまうのです。
上がり過ぎたものは下がるのが道理です。いずれ相場は天井を迎え下落し始めます。すると個人投資家はどのような心理状況になるでしょうか? 「早めに損切りしておこう!」「やはり投資はギャンブルだ、もうやらない」とばかりにファンドを売り始めますよね。図の青い矢印のところです。
しかしここで考えて欲しいのです。冒頭では緑色丸のところが最良の買い時と言ったのに…。そして、もうすぐそのタイミングがくるというのに、本当に売ってしまっていいのだろうか? ファンドの運用会社は、緑色丸の買い場がくると分かっていたとしても、株式を買うことができません。個人投資家から資金の引き揚げにあい手元現金がなくなってしまうからです。いや、むしろ下落局面で保有する株式を安く手放し、現金をつくって個人投資家に返さなければいけません。
これでは運用会社も良い運用成績を出せるわけがありません。いずれ強い相場が戻ってきても、そのときは販売会社からの指図によって次なる投資テーマのファンド、つまり販売会社の売りやすいファンドが設定され、古いファンドから新しいファンドへと個人投資家の資金を付け替える回転売買が促されているはずです。
このような投資信託業界の構造的な問題によって、多くの運用会社は真に個人投資家のためのファンドを提供することが困難であると考えられるのです。
相場暴落時に個人投資家からの資金が入り、その資金で安くなった株式を買うことができるファンドは、暴落を乗り越えてその後の上昇相場に乗ることで大きく成長します。そして、そのファンドは暴落を乗り越えた経験と個人投資家との絆があるため、次の暴落を恐れることはないでしょう。
さわかみファンドは、ITバブル崩壊やリーマンショックなど幾度の暴落を乗り越えて成長し、11万人超のお客さまから約3000 億円の運用資産をお預かりする“日本最大級のメガファンド”となりました。それは、本格的な長期投資の哲学を直接お客さまにお伝えできる独立系直販投信という体制と、お客さまとの真の絆があってこそ実現できたものだと考えています。
投資の王道たる
長期投資の実践
私たちは、誰であってもどのような状況でも、さわかみファンド1本のみへの投資でお客さまをファイナンシャル・インディペンデンスへと導くことができると考えています。そのためには、再現性の高い投資運用(繰り返し行うことができ、想定された結果が伴う投資運用)が重要になります。ここではその手法を解説します。
○アセットアロケーション
私たちはアセットアロケーションを運用の最上位概念に置いています。
アセットアロケーションとは投資する資産を経済状況や景気の変動に応じて切り替えていくことです。例えば昨今の相場状況においては株式と現金のコントロールが重要です。不景気で株式が売られているときは株式に集中投資し、株価の上昇に合わせて徐々に売り上がっていきます。そこで手にした現金を次なる株安のタイミングで投資に回す…そういったリズムを大切にします。
株価の高騰時に金利が上がっていたら、一時的に現金を債券に移すこともあります。同時に日本のみならず海外の資産にも注目し、常にその時点で最適な資産に切り替えていくことこそが、どのような状況でも1本のファンドで対応できる方法だと考えています。ただし、アセットアロケーションは機敏にやるものではありません。思考が短期的になってしまうためです。長期、それこそ10年単位で物事を捉え、どっしりと動かしていくことが重要なのです。
一方で、巷でいわれる分散投資とは、株式・債券/日本・海外のように同時期に複数の資産に資金を振り分ける手法です。どれかが上がったらどれかが下がるというのが資産価格の動きですが、それらを複数まとめて持ってしまえば全体としてはリスクを下げられるよね、というのが分散投資です。分散投資は財産を減らさないためには有効な手段ですが、財産を増やすためには“さわかみファンド”の提唱するアセットアロケーションが有効であると考えています。
○未来を築いていく企業への投資
さわかみファンドは債券にも投資できる商品設計となっていますが、原則として株式への投資を主としています。
株式に投資する場合、株価の将来的な上昇を期待するわけですが、短い時間軸での株価はニュースや思惑など掴みどころのない理由で上下します。そのようなものに賭けるのは投機、ギャンブルというものでしょう。
そうではなく、株価が企業価値とともに長期で上昇していく企業を見つけなければなりません。つまり長期で成長していく企業ということです。
企業は多くの人・社会からの需要に応えることで成長します。したがってさわかみファンドでは、これからの未来に必要とされ続けて、しっかりと業績を伸ばしていける企業を徹底的に調査し、大局観をもって投資判断および投資比率を決定します。
企業も人です。人の集合体と言った方が正しいでしょう。企業に投資をするということは、その企業とそこで働く社員と運命共同体になるようなものです。
さわかみファンドは、企業を単に“銘柄”として考えるのではなく、企業の可能性を後押しし、ゆたかな未来に近づけるためのパートナーです。企業が事業リスクをとるなら、投資家が金銭リスクをとろう、そして未来をともに築いていこう。それが本来あるべき投資の姿だと考えています。
最適な資産に切り替える(アセットアロケーション)、未来を築いていく企業へ投資する。この投資運用を実践し続けると、運用成績もインデックス(市場平均)に勝てると考えています。アクティブファンドは運用コストが高いだけで、インデックスファンドには勝てないという説もありますが、それは超長期で勝負しているアクティブファンドが少ないからだと考えられます。
下のグラフは、さわかみファンドと日本の株式市場全体の状況を表す“TOPIX配当込み指数”および“日経平均株価”を23年間の超長期で比較したものですが、さわかみファンドが大きく勝ち越していることがわかります。この勝因には、さわかみファンドのブレない哲学と、それを信頼してくださるお客さまとの強い繋がりが大きく寄与していると言えるかもしれません。
お客さまに寄り添う
“ご縁の窓口”や、
お客さま同士が繋がるセミナー
さわかみファンドは、お客さまの利便性を考慮してWEB上でもお取引が可能です。一方で、私たちはお客さまとの対話やセミナー等での接点をとても大切にしており、それこそがお客さまと運用会社の信頼関係を強めると考えています。
その一つが、全国(およびオンライン)で開催されるセミナーです。セミナーの中では、お客さま同士が繋がり、支え合う様子が見られます。また、セミナー終了後にはお酒を交えた懇親会が開催されることもあり、セミナー以上に盛り上がる機会が多いこともさわかみ投信の特徴です。
私たちはお客さまのことを“ファンド仲間”とお呼びしていますが、まさに仲間同士の繋がりみたいなものが各地で生まれています。投資は孤独ではない、皆で楽しもう、といった雰囲気です。
これも独立系直販投信だからこそできるお客さまとの向き合い方です。一見すると無関係にも思えますが、お客さまとファンドのつくり手である運用会社の強い繋がりがファンドのパフォーマンスにも良い影響を与えると考えています。
さわかみファンドを
はじめる!さわかみファンドをはじめるには、
専用の口座が開設されたら、 いよいよ投資をはじめることができます。