セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

トランプ関税をきっかけに市場が大きく動き出しました。さわかみファンドは今、どのような行動をしていますか?

2025.06.02 —
70代 男性
6件のコメント
  • #投資運用
  • #ファンド売買
  • #商品性格
  • #景気経済

回答者による回答

さわかみファンドにとって17年ぶりの応援買いのチャンスと意気込んでいます。まず心構えですが、こういう時こそ、さわかみファンドらしい“美意識”を大切にして行動します。将来こういう社会を共に創っていこうと決めた、夢や希望を共有できる企業を断固たる態度で応援します。そのパートナーがボロボロで売られるような状況では平然と買い向かいます。本格的な長期投資とはそういうものです。
具体的には大きく三つの準備をしました。一つ目は現金比率を約20%、過去19年で最大にしました。当ファンドはメガファンドですので、市場インパクトを考慮しながら大胆かつ慎重に現金を積み上げました。二つ目に、いつ暴落が来ても、そのあとの景気回復期に輝く応援先企業を徹底調査済です。ここ2年間で10か所ほど大学や公的研究機関と連携し、社会インフラ、食料、新素材、エネルギーの未来がどうなっていくかのアイデア交換をしてきました。立場や専門性は違えど、どんな未来を後世に残したいのか、その思いを共有しながら切磋琢磨し合える外部機関とのご縁はうちらしい強みです。おかげさまで広く、深く、遠くの洞察力は確度を増しています。三つ目に、社内の有志で、全国のお客さまと直接お会いして、私たちの考えをお伝えするセミナーの体制を整えました。長期投資の航海ではお互いに支え合うことが基本です。ファンド仲間の皆さまに淋しい思いはさせません。実体経済に寄り添う、うちならではのセミナーで対話をさらに強化します。
以上の準備が完了していますので、あとはどっしりと構えて本当の勝負の時を今か今かと待っているところです。皆さまの追加のお買付けで応援していただければ鬼に金棒です。大切に運用させていただきますので何卒お願い申し上げます。

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2025年は、トランプ大統領の関税政策によって大きく揺れています。報道では日々の関税政策変更が注目されますが、より本質的な問題は、米国が抱える巨額の債務でしょう。リーマンショック以降、拡張的な財政政策を続けてきた“つけ”が、いま表面化しています。これまで安全資産とされていた米国債が売られ(金利が上昇)、米国株やドルといった米国資産全体から資金が逃避したこと(いわゆるトリプル安)は、市場に大きな衝撃を与えました。世界がこれからどのような局面を迎えるかは誰にもわかりませんが、大きな時代の転換点に差し掛かっているのはほぼ間違いないでしょう。その変化が小さく収まるのか、大きなうねりになるのかは、神のみぞ知るところです。
こうした環境の中で、さわかみファンドでは現金比率を従来より高め、20%としました。ファンド仲間の中には、株式比率を増やしてリターンを狙ってほしいという声もあるかもしれません。たしかに、短期的にはチャンスもあるでしょう。しかし、私たちはこれまでも・これからも長期投資家です。どんな状況でも皆さまの資産を守るため、来たるべき日に備えて行動してまいります。

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2段階目の下げに対して着々と準備しているところです。今後のことを考えると、関税発動後に米国のインフレ率が高まり、消費者がついていけなくなったとしたら、世界経済は構造的に変化し、4月初旬の時よりもさらに暴落するでしょう。そうなった時こそ私たち長期投資家の出番なのです。4月の暴落は関税発言によるパニック売り、今後本格的な経済停滞による株価の下落のスピードとしては、4月のような急な暴落ではなく、マーケット参加者も冷静になり、じわじわと売られ2段階目の下げが来ると見ています。今回のトランプ関税の発動を受けて、運用としては、さらに結束感が高まりました。下がった時にすぐに動けるように準備していたことはもちろんですが、下がったその当日再度運用調査メンバーで臨時会議を開き、それぞれのアナリストの強い意志をFMに伝え行動できました。
今後不透明感のあるマーケットは続きますが、このようなときにこそ私たちが皆さまの羅針盤となって大船を未来へ向かって進ませていかなければなりません。決して楽な道のりではないですが、今後起こりうる困難な局面こそ長期投資家の真価が問われます。私たちは今まで築いてきた軸を、一切ブラさずに意思を持って皆さまと共に運用してまいります。

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少し警戒を強めるような行動をしています。世界経済は日々決済されるお金さえ枯渇させなければ何とかなるでしょうというような発想で、財務の健全性に目を瞑りながら長らく当座をしのぐ状況を続けてきました。そしてこれまで世界で膨らみ続ける借金の担保として“ドル”がその信用を支えてきましたが、今その信頼が揺らいでいます。トランプ関税はトランプという人物に帰属した一時的な狂気にも見えますが、世界の借金の担保となってきた米国経済(≒ドル)が産業空洞化の限界で苦しんでいるという大きな課題の表出だといえます。
このように捉えるとたとえ米国の政権が変わっても、お互いの市場を開放しながらグローバルで水平分業を進めてきた経済にとっての良好な環境には簡単に戻るとは言い難く、企業はコストが増大する不確定なイベントからしばらく逃れられそうにありません。いろいろな想定を置いて議論するなかで、次の暴落への準備を加速させたというのが現在のさわかみファンドの行動です。
毎日猫の目のように変わる経済環境ですが、このようなコミュニケーションを通じて皆さまと意思疎通ができる直販ファンドが、最も力を発揮できる時代に入っているといえます。「どうなるかわからない世界経済」というような漠然とした不安に恐れるのではなく、「私たちの生活を(しぶとく)支える企業」へしっかりと投資できれば大丈夫!という泰然とした構えが大切です。皆さまと不安をチャンスに変えていける。そんなファンドであり続けますので、相場が大きく調整するような時ほどより息を合わせていければと思います。

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遂に市場が動き始めましたね! 当社はまさしく絶好の買いチャンスだと捉えています。当社はこのような景気の動きに対してこれまで備え続けてきました。運用成績のリスクを取ってでも一定程度の現金比率を保持し続け、その間に将来の成長が見込める企業の調査を行い、投資の準備をしてきました。
またファンド仲間の皆さまともセミナーを中心に当社の一貫したメッセージをお伝えし続けてきました。おかげさまで25年以上運用を続けてきたさわかみファンドは、これまでの実績をもって短期的な混乱には左右されず、将来の利益と社会づくりに重点をおいて行動すると強く言うことができます。このような状況だからこそ、浮足立って今まで申し上げてこなかったようなことを急にすることはありません。トランプ関税においても、例えば保護主義色が色濃くなってくる一方で、企業は事業を守るために技術革新やサプライチェーンの見直しを図るやもしれません。そのような時流にも耐える対応能力がある企業であったり、どんなに関税の煽りを受けても実体経済に深く根差した産業にこれまで通り注目します。
一方で、企業活動が行いにくい時期に差し掛かることも容易に想像がつきます。なかには私たちの生活を支えている企業がそのような状況におかれるかもしれません。彼らが私たちの生活にもたらしている価値を守るという意味でも、今こそリスクマネーを投じて投資妙味を強く体験していただければと思います。10年後、20年後にあの時さわかみに任せて良かったと言っていただきたいので、是非今こそ投資家としてのアクションを一緒に起こしていただきたいです。

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トランプ大統領の発言を機に、長らく不安視されていた株式市場の過剰流動性の問題が表面化してきました。これ自体は、私たちにとって驚くことでも焦ることでもありません。実体経済に根を張った長期投資だけを追求してきたのは、まさにこうしたパニック相場でこそ他ファンドと圧倒的な差をつけるためです。
今は現金比率を約20%まで高め、今後のさらなる下落局面で買い向かう準備を進めています。皆さまからのご入金があればこちらでキャッシュコントロールして、適切と思うタイミングで株式市場に投入します。とは言っても、時期や市場の単なる様子見ではありません。平時の間、丹念に調べてきた日本の未来に必要な企業を、暴落の波に乗って安い価格で買う。相場は浮きつ沈みつですが、私たちのこの投資哲学は揺らぎません。
ファンドの成果を決めるのは運用側である私たちだけでなく、本質的には資金の出し手であるファンド仲間一人ひとりの意思と行動が大きく影響します。真摯に皆さまと向き合い対話を続けていくことが運用手法と並んで重要なことであると感じていますので、引き続き、どんな相場でも皆さまにお会いしに各地を回らせていただきます。

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