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SEMINAR QA

負債に頼った経済政策は健全だと思いますか?

2026.09.01 —
60代 男性
4件のコメント
  • #景気経済
  • #金融一般

回答者による回答

この疑問、私もずっと気になっていて答えが見つからなかったんです。お二人はどうお考えですか?

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昔から日本の負債は増えるばかりだと聞かされ、借金時計なんかは有名ですよね。過度な負債は国際的な信用
力も落とすし将来を見据えると心配になりますよね。

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負債は「借金」なので金利がかかりますし、デフォルトの原因にもなるから心配もわかります。ただ、見方を変えて負債も投資原資の一部と考えれば、健全か不健全かは今後の行動で決まっていくことなので、生活者として落ち着いて理解しておきたいですよね。

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そもそも、実際のところ世界や日本の負債ってどんな状況なんでしょうか?

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G7の中のGDP比で見るとワースト2位のイタリアは137%、ワースト1位の日本は206%と非常に債務比率が高いです。先進国で債務がないなんて国はありませんが、日本の債務は1,340兆円ほどなので、金額だけ見れば途方もない額に見えます。他方で日本の資産は約778兆円なので実質の債務は多くはないのではとも言われています。

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上原さんのお話を聞いていると、やっぱり少し心配になってきたんですが…

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ただ国を一つの企業のように捉えれば、負債は国のインフラや企業・家計の資産に形を変えているとも言えるので、数字の大きさだけで心配するのは間違っているように思います。同様に負債を活用して必要なところに投資をしていることに注目すれば、新たな付加価値の創出に繋がるかが重要ではないでしょうか。

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斉藤さんが言われる通り、負債で新たな付加価値が生まれるというのは分かるのですが、アルゼンチンのように積極財政を推し進めてデフォルトした例もありますよね。負債ありきで財政を考えるのはやはり健全ではない気がします。

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上原さんの心配の通り、より脆弱部分が突かれる形で経済の大きな調整がある事は事実です。ただこれまでも世界経済は加速と減速を繰り返しながら負債に見合う付加価値を生みだす努力で成長してきたという大きな事実を忘れてはいけません。

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ということは、今の不安って負債が増えていることよりも、その増え方やスピードにあるということなんでしょうか?

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その通りだと思います。投資が実を結び新たな付加価値が生み出されるには時間がかかりますから、それにそぐわない過剰な流動性はインフレや金利の上昇という大きなしっぺ返しに繋がる可能性があります。そういった意味では、リーマンショック~コロナパンデミックの期間に各国が負債を急拡大したことは、いつでも噴火に繋がる大きなマグマとして心配されています。他方で今の株式市場や商品市場は、そんな実体経済への不安を他所にそれらの大きなマネーが流れ込むことで活況を呈しているという気持ち悪さがあります。

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なるほど。だからこそ私たちの運用方針やファンド仲間へのメッセージに繋がっているんですね!

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そうですね。さわかみファンドの運用が警戒を解いていない背景にもなっています。ただこの警戒を続けている間に、これまでの延長では考えられない歴史的に大きな経済の動きも起こっています。AIという産業の在り方を大きく変えてしまう技術が日に日にその地位を高めていることや、自由経済からの揺り戻しで経済安全保障を意識した重複的なサプライチェーンの構築などが、これまでとは違う大きな経済の成長機会を提供しています。そういった意味では企業の利益成長により事後的に現在の株価が肯定される可能性も出てきていることが、「気持ち悪い」とは言いながらも現在の株式市場を完全に否定できない状況も生んでいます。そのように考えると投資を長期的な視点で考えるということがやはり重要そうですね。

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負債があること自体が必ずしも心配なことではないと整理できました。足元の過剰な流動性には注意が必要ですが、目先の動きに振り回されず、長期的な視点で投資を続けることが大切ですね。経済の成長とともに資産を育てながら、インフレによってお金の価値が目減りするリスクにも備えていく。改めて、長期投資の意味を考える機会となりました。

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企業経営において、適切に負債を活用し成長を目指すことは当たり前の行動です(個人は借金をして投資するのはやめましょう!)。対して日銀は金利を抑えて経済活動の活発化を図り、全体が緩んだら金利を上げて引き締める。そうした経済の体温を見て企業経営者は負債額を調整します。しかしながら我が国は長らくゼロ~マイナス金利に甘んじ、負債の怖さや負担を軽んじてきたかもしれません。企業も国も個人も、規律のない負債頼みの経営・運営は極めて危険。適正性を見直す時期に入ったのかもしれませんね。昨今、個人に対して国債の販売キャンぺーンが始まりつつありますが、正直どうかなと思います。

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