セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』
SEMINAR QA
直近で日経平均を大きく下回っている。ベンチマークを設けていないのは理解しているが、会長の時代は日経平均に負けることはないという話だった。信託報酬も下げると言っていた。今どう考えているか。
- #投資運用
- #商品性格
回答者による回答
非常に悔しい…それが率直な心境です。ファンド仲間の皆さま全員が喜んでいただける成績を収められていないこと、そして一部の皆さまにご心配をおかけしていることは、早期に解決したい気持ちで溢れています。しかしながら、功を焦ると長期投資のリズムが崩れてしまいます。努力を惜しむつもりはありませんが、それは皆さまにお約束している理念のうえで行うものです。思い出すのは2000年のITバブルの頃です。「さわかみはドットコム(IT)企業に投資をしていないから、成績がまったく振るわないね」と、当時、世間を賑わしていた“2ちゃんねる”などで散々に叩かれました。現在のSNSのようなものでしょうか。もちろん平均株価にも勝てず、「さわかみファンドは何のために存在しているのか」というような揶揄もありました。そして、ITバブルが崩壊した後のことは皆さまご存知の通りです。評価が180度ひっくり返り、さわかみファンドが注目されました。私たちは現在の状況をITバブルと一緒と考えているわけではありません。投資環境も変わり、そして企業の中身も変わりました。変わらないのは、さわかみファンドの哲学。時代に合わせて進化は必要ですが、長期投資の意義や目的は不変です。つまり、皆さまの財産形成のお手伝いをさせていただこう。そして長期投資を通じて社会を、未来を良いものにしていこう。その2つを果たすため、“現在”ではなく“未来”を見据え、苦しい状況ながらもブレずに前進しております。皆さまの大切な資産を絶対に暴落に巻き込ませないぞ、という気概を持って。評価は行動と結果の後についてくるものです。現在の結果が振るわないのは大変申し訳ない気持ちですが、未来には皆さまに喜んでいただけると信じ、本格的な長期投資を推進してまいります。なお、澤上篤人の「日経平均に負けない」…そんな発言しそうですね。ただしそれは山と谷を超えた先にはという意味でしょう。「信託報酬を下げる」との発言は誤解だと思います。最も身近にいる私ですら聞いたことがありません。
お問い合わせの件、分かりやすい事例がありますのでご紹介します。本年2月27日(米国・イスラエルのイラン侵攻の前日)から3月31日までに日経平均は▲13.23%と乱高下しながら大きく下げました。国際情勢に市場が右往左往して、2月初旬からの与党総選挙圧勝のご祝儀相場の泡(バブル)が吹き飛んだ1か月でした。これに対してさわかみファンドの基準価額は▲8.14%で下げを緩和しました。戦略的に現金比率を高めかつ投資配分の最適化を丁寧に行っている効果です。世界のリーダーたちの不安定な言動でイラン戦争の長期化が不安視される現状では、お客さまのご資産をしっかりお守りするのが大前提です。ただし、何らかの引き金で市場が暴落する際には分厚く準備した現金で勝負の応援買いにいきます。そのためにこれまでじっくり時間をかけ投資候補先を吟味しておりブラッシュアップのための調査も継続中です。確約はできませんが、暴落に備えて準備してきた中身には自信をもっておりますのでご期待ください。
私は長期的に負けることはないと思っています。それくらい私たちは当ファンドに自信と誇りをもって運用しております。現在の日経平均の急上昇は、生成AI関連企業への期待が大きく牽引しています。しかし、私たちはファンド仲間の皆さまからお預かりした大切な資産を、実態以上に過熱して割高となった企業に投じることは決していたしません。今のデータセンター等への生成AIに関する企業の設備投資は、いつ収益として回収できるか不確実性が高く、2001年頃の光ファイバー供給過剰によるITバブルの雰囲気と重なるものがあると考えています。もちろん、アルファベットやマイクロソフトなど、ハイパースケーラーと呼ばれるような企業であっても、AIバブル崩壊後、安く売られる局面が来れば投資する可能性はあります。私たちは「投資のリターンの再現性」を最も大事にしています。最終的に現在のAIバブルが崩壊し調整局面が訪れたとき、人々の生活を支える、地に足の着いた企業の真の価値が見直される時が来ると考えています。私たちはそのような企業をしっかりと見極めて割安時に買っていくという、実態に根差した投資のリズムは絶対にブラしません。
日経平均は、流動性が高く注目を集める流行りの企業が組み入れられる傾向にあります。流行りの商品は勢いがある時は株価も大きく上昇しますが、同時に動きが不安定になりやすい側面を持っています。私たちはそうした流行り廃りを追いかける運用は目指しておりません。私たちが大切にしているのは、流行ではなく「世の中に本当に必要とされ、価値を提供し続ける企業」を支えることです。そのために、ベンチマークは設けず、アナリストが一つひとつの企業に対して、自らの足で「広く・深く・遠く」と徹底的な調査を行っています。私たちが掲げる運用の目的と目指しているゴールが異なりますので、日経平均との勝負はしていないというのが私たちの基本的なスタンスです。そして、その「広く・深く・遠く」を見据えた徹底的な企業調査ができているのは、皆さまからいただいている信託報酬があるからです。金融業界全体でコスト見直しが進んでいることは承知しております。ですが、「安ければ良い」と無理に信託報酬を下げて調査が薄くなってしまえば、企業の本質を見抜く力が失われ、結局はよくある金融機関と同じになってしまいます。もちろん、無駄なコストは省く必要があると思いますが、運用の質を落としてまで下げることはいたしません。皆さまからいただいている信託報酬は質の高い運用体制を維持し、さわかみ独自の調査で長期的に皆さまの資産を守り育てるための「必要不可欠な費用」であると考えております。
まず大前提として、ご認識の通りベンチマークを設けずアクティブに運用しておりますので、日経平均との勝ち負けという概念は、さわかみファンドにはございません。今後もこの運用方針は不変であり、過去の基準価額の最高値を超えることで、ファンド仲間の資産を増やしていき、時間を味方につけた長期投資を愚直に続けていきます。実際、現在の日経平均株価を釣り上げているのは、AI・半導体関連株であり、お金が流行りに集まっている状況ですので、マーケットが実態に即しているとはとても言えません。少しでも歯車が狂うことがあれば、ITバブルやリーマンショックと同じような暴落がくる可能性が高いと考えています。こういった相場に、大切なファンド仲間の資産を付き合わせることはございませんし、むしろその時が、さわかみファンドの強みを最大限に発揮するときです。また、インデックスファンドとは違い、個別銘柄を丁寧に調査し、IRとの面談や、実際に工場を見に行くことで企業の実体を調査しているため、インデックスファンドよりも信託報酬が高いかもしれません。ですが、その分さわかみファンドを我が子のように大事に大事に育ててまいりましたし、結果、月次レポートに掲載しているグラフを見てみると、基準価額は、ファンド設定来から約4万円近く上げています。現時点の日経平均株価と比較すると下回っているのは事実ですが、着実にさわかみファンドの基準価額を上げてきたことも事実です。運用成績は切り取る時期によって大きく変わりますので、長期的な視点を持つことが大切です。今後も変わらず、日経平均に勝つことを目的とした運用や信託報酬を下げることはせず、ファンド仲間の財産づくりのお手伝いをするための丁寧な運用を続けていきます。
日経平均は一部の牽引銘柄による影響を受けやすい指数です。例えばハイテクや輸出関連企業は日経平均を牽引している銘柄であり、現在は値を上げているかもしれませんが、こういった企業は暴落時に一斉に売られる可能性もあります。そうなると影響力が大きい分、日経平均も大きく下がるでしょう。一方、当ファンドはポートフォリオの組み入れや現金をコントロールし、信託財産を守りながらも企業の成長を上手く取り込めるよう運用しています。したがって一時的に日経平均を下回っているように見える時期があるかもしれませんが、長い目で見ると結果的には他に負けない運用スタイルで、これはファンド設定来変わっておりません。信託報酬に関しては硬直化せず柔軟に考える必要もありますが、まずは、ファンド仲間の皆さまにご満足頂ける結果をお届けすることが一番だと考えております。そのためにもファンド仲間の皆さまとの二人三脚、いや、投資先企業を含めた三人四脚の体制が不可欠ですので、皆さまや投資先企業の皆さまとも手を携え、共に長期投資の道を邁進して行きたいと考えております。