セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

企業価値と株価のギャップを見て投資する手法はどこでもやっていると思いますが、なぜ、さわかみさんのところに優位性があるのですか?

2026.07.01 —
50代 男性
4件のコメント
  • #投資運用
  • #会社全般
  • #商品性格

回答者による回答

株価とは、企業価値を裏付けとした株式市場からの評価とされます。では、一般的な企業価値とは何でしょうか。教科書的には、現在の価値と将来その企業が生み出す収益力の合計となります。しかし、実際の株式市場はそんなにシンプルではありません。参加する投資家には色々なタイプがいて、私たちのように長期視点から理論的な株価を割り出す投資家もいれば、過去のチャートや需給を参考にしたり、四半期~1年程度の期間で投資したりするなど、全く異なる見方をする投資家も多く存在します。株価が大きく上下動する背景には、これら様々な投資家の思惑を踏まえた株式市場の構造があるのです。

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多くの投資家は資産を増やすことだけが目的となっており、四半期ごとの業績や目の前の株価の動きを過剰に意識し、判断を下す傾向があります。一方で、企業はより良い商品やサービスを世の中に提供するために長い時間軸をもって設備投資を行い、人材育成など将来に向けて価値を積み上げています。つまり、企業と投資家の時間軸にはギャップが生じやすいのです。

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そうした時間軸の違いがあるからこそ、企業が長期的に積み上げている価値と、現在の株価が示す市場の評価との間にもギャップが生じます。さわかみ投信の企業分析では、対象企業の事業特性、将来イメージを踏まえて定量・定性的な分析を行います。今の株価で表される企業価値と、私たちの長期的な視点やイマジネーションをもって導き出した企業価値は似て非なるものです。たとえば企業が長年かけて磨いてきた技術が、ある日突如として株価に織り込まれることがあります(昨今は特にそういう企業が多いですね)。ただ、その技術は突然現れたものではなく、長年企業が蓄積してきたものなのです。私たちは、そうしたまだ株価には十分に織り込まれていないような価値を見出し、投資の意思決定につなげています。

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それが、私たちの推と論の考え方です。自分の領域だけでなく世の中を広く視る。遠くの未来を見据えて想像し、深く考える。仲間と議論する。その結果、私たちの生活を支え、将来の世の中を豊かにしてくれると判断した企業に対して応援投資をします。

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さわかみファンドの強みは、長期投資という時間軸を持ち、実践していることにあります。これは、さわかみ投信だけでできることではありません。さわかみファンドに投資いただいている皆さま(=ファンド仲間の皆さま)が、長期投資の哲学を応援いただいているからこそ持てる視点なのです。長期投資のリズムは、ファンド仲間、投資先企業、さわかみ投信の三人四脚が揃わなければ実現できません。

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そして、このような長期の視点を貫ける背景として、私たちが独立系直販であることも大きな要因です。日本では歴史的に銀行、証券会社など販売会社の力学が強く、子会社である運用会社の哲学がないがしろにされやすい側面がありました。しかし私たちは、ファンド仲間と直接コミュニケーションをし、運用理念の共有にとても力を入れております。

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以上を踏まえた私たちの優位性は、「待てる投資家」という点にあると思います。多くの投資家(機関投資家、個人投資家の両方)は、バフェット氏が度々言及するように「できる限り短期に手っ取り早く儲けたい」と思うようで、現在の株価の値動きに執着しすぎだと思います。一方で、私たちは企業の長期的な活躍を見据え、短期の景気後退や業績不振にはとらわれない、むしろそれをチャンスとしてもとらえることのできる投資家なのです。

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一時的な相場の変動によって株価が下がったとしても、企業が創り上げてきた価値が下がることには繋がりません。企業は長期的な視点を持って成長していきますが、それを短い期間で評価するのではなく、そういった企業の考え方を理解したうえで、より長い時間軸をもって投資していくことが、ファンド仲間の皆さまのためにも、未来を創造するうえでも、一番有効だと考えています。企業の価値は時間をかけて育まれます。だからこそ、その価値を評価する側にも、同じく長い時間軸が必要なのです。

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投資手法は投資家によって様々です。 ①報道や思惑を先読みし、明日の株価を当てる。 ②企業価値と株価のギャップを探し、解消の差益を狙う。 ③企業価値の高まりに期待し、投資をする。さわかみファンドの場合、①はスルーし、③を主に、②を用いるといったところです。つまり「企業価値の高まりを応援し支えるのだ…暴落などの割安時こそ、長期投資家の出番という気概を持って」となります。そのためには丁寧な調査のみならず、企業との対話による価値向上も投資家の役割と認識しています。おそらく、私たちほど徹底するところは多くはないと自負しております。そしてそれを可能とする背景に、ファンド仲間の皆さまとの理念共有があるのです。

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