セミナーQA集 『自立して堂々と生きていこう』

SEMINAR QA

さわかみファンドはグロース型だと認識していたが、勉強会ではバリュー型と説明していました。運用方針を変更したのですか?

2019.03.29 —
(50代男性)
1件のコメント
  • #投資運用

回答者による回答

運用方針は設定当初から変わらずバリュー投資を基本としていますが、20年近いファンドの運用過程で徐々に投資意義を更新してきたのも事実です。その点で少し変わったとも言えます。一般的なバリュー型とは、投資する企業の価値や利益水準から見て割安の時に買い、割高になったら売るという手法です。企業の成長よりは株価変動を狙うものといえます。もともとさわかみファンドは、「暴落時に市場にリスクマネーを供給するぞ」と声高に進めてきました。世の中に必要な企業、簡単には潰れない企業を暴落時にこそ応援するんだと・・・つまりバリュー投資です。しかし2006年のライブドアショックの頃から、以前にも増して投資先企業に対する思い入れが強まってまいりました。未来をつくってくれる企業の成長を応援するんだと。それこそが、企業と共に投資家も未来をつくっていこうという現在の弊社の投資意義の土台となり、長く企業とお付き合いする中で生まれたものです。実際に、さわかみファンドは投資する企業の10年先の価値を算出し、現在価値と比較して割安と判断することもあります。これはすなわちグロース型の要素です。但し、成長株だからといってそのまま投資することはありません。投資をする際は現値よりも下に指値を入れます。「割安時に買うぞ」は過去も今も変わっていないのです。それは、皆が売りたいからさわかみファンドが買えるという市場の流動性の観点からです。ですので改めて運用大方針を述べるならば、景気のうねりに沿って大きな下げ相場で買い向かい、過熱に合わせ徐々に現金化をして次の下げ相場を待つ・・・つまりバリュー型ですが、企業に対する投資姿勢は成長(グロース)に寄り添う姿勢ということになります。

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つまり?

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皆が市場から逃げたいと思う時に果敢に買い向かう・・・投資対象は世の中を豊かにする企業の成長や可能性。これがさわかみファンドの運用方針です。バリューやグロースだけでなく、応援というカテゴリーがあったら良いのですが。

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